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ドキュメント「会計で会社を強くする」立ち上がる中小企業経営者

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営業自粛や休業要請を乗り越えて立ち上がろうとする中小企業。TKC全国会に所属する11,400名の税理士は、皆さまのもとを毎月訪問して「巡回監査」を実施し、月次決算のお手伝いや経営… もっと読む
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#資金繰り

「営業力を強化した直後にコロナ危機が襲う・・・」財務データの公開でスムーズに融資審査が進行

脱サラして不動産販売・仲介を手掛ける会社を立ち上げてから3年目。コロナ禍が突如、襲いかかった。そんな危機的状況の中で頼りにしたのが、岩井雅志税理士事務所だった。金融機関からスピーディーに融資を引き出せたのには、ある理由があった――。 〈社長の声〉 30代の私が脱サラして3年前に立ち上げたのが、不動産販売・仲介業を手掛ける当社です。営業マン時代に培った人脈と行動力で1期目、2期目と黒字決算を達成し、順調な船出を飾りました。 そして3期目。期待をかけていた従業員の退職と、消費

「ラーメン店をオープン直後に」会計事務所の的確な指導により融資獲得に成功

令和元年にラーメン店を開業したいという願いを叶えたのも束の間、新型コロナウイルスの影響により、A社の業績はガタ落ち。誰にも相談できずに悩んでいた時に、知人から紹介された税理士法人桜頼パートナーズ会計の支援によって、社長はラーメン店の経営に対する強い情熱を取り戻していく。 令和元年12月に、千葉県でラーメン店をオープンしました。これからの事業展開に期待をこめて、「令和」の時代がスタートした令和元年に開業したいという思いがあり、何とか駆け込みで間に合わせました。中国で新型コロナ

「講演会が続々と中止に・・・」月次決算をしているからこそ持続化給付金をスピーディーに獲得できた

新型コロナウイルスの影響で予定していた講演会が次々と中止となり、講師業を営むA社は大きなピンチを迎えた。少しでも早い資金調達を望んでいたA社にとって幸いしたのが、以前から税理士法人山岸会計の指導の下、「月次決算」を実践していたことだった。これにより、「持続化給付金」を早い段階で手にすることができた。 〈社長の声〉 今年4月の緊急事態宣言を境に、当初予定していた講演会が新型コロナウイルスの影響で続々と中止に追いやられ、業界全体が「開店休業」状態となりました。当社ではオンライン

「厳しい資金繰りが続く中、コロナ禍で売り上げが・・・」業績管理の大切さを知る経営者ならではの迅速な資金調達の取り組み

デザイン業を取り巻く経営環境は年々厳しさを増している。だからこそA社では、岸田亜矢子税理士事務所の指導のもと、「月次決算」の実践など業績管理体制の構築に努めてきた。こうした「会計で会社を強くする」ための取り組みは、コロナ禍における迅速な融資獲得にもつながった。 〈社長の声〉 近年、デザイン業界は、低価格化や紙からネット媒体への切り替えが進むなど、競争が激化。当社の経営状況も年々厳しさを増していました。 そうした中、数年前に知り合いから紹介を受けた、岸田亜矢子税理士事務所と

「歓送迎会を迎えた時期、コロナ禍が札幌の街を・・・」経営環境の悪化に立ち向かう飲食店の四つの打ち手

本来なら、歓送迎会でにぎわっているはずの札幌市内の繁華街――。札幌市で飲食店を営むA社にとって、3月から4月にかけては歓送迎会の予約がたくさん入る、まさに書き入れ時。だが、コロナ危機に見舞われた今年は様子が違った。客足が遠のき、資金繰りが急激に悪化。この状況を乗り越えるための有益なアドバイスをくれたのが、市川善明税理士事務所だった。 〈社長の声〉 新型コロナウイルスが北海道を直撃し、感染が拡大した3月以降、札幌市内で飲食店を営む当社の経営環境は大きく変わりました。自粛による

「会社の再生支援中に・・・」 資金繰り計画表などを税理士の指導のもとに作成し融資獲得

秋田県で製造業を営むA社は、コロナ禍による業績悪化で資金不足に陥ることが予想されたが、税理士法人RINGSの協力のもと、2000万円の無利子・無担保融資の獲得に成功する。それは、当期の決算予測表や資金繰り計画表などを用意して、金融機関との交渉をうまく運んだ結果だった。 〈社長の声〉 当社は秋田県で製造業を営んできましたが、近年業績の悪化を招き、昨年から秋田県中小企業再生支援協議会による再生支援を受け、1年間のリスケ(返済猶予)を認めてもらっていました。 さらに追い打ちをか

「15年かけて会社を再建。その矢先に・・・」顧問税理士の協力のもと事業計画を策定。 資金ショートの恐れをいち早く察知

介護・障害者福祉サービスの会社に業態転換をしてから15年。ようやく業績が安定してきたA社に、コロナ禍が容赦なく襲いかかった。資金ショートを回避するため、平井基也税理士と一緒に向かった先は、県の信用保証協会だった――。 〈社長の声〉 以前はゴム製造会社を経営していましたが、元請け会社が撤退したことを受けて信用保証協会に支払義務を負うようになり、いろいろ悩んだ結果、介護や障害者福祉を行う会社に業種転換することにしました。 それから15年。顧問税理士の平井基也先生の指導のもとに

「金融機関が紹介してくれた税理士の指導を受けると・・・」 業績管理体制の構築をメイン行が 高く評価してくれた

静岡県で製造業を営むA社は、経営再建のさなかにコロナショックに見舞われた。どうしてよいか分からずに困っていた時、メインバンクに紹介された石塚啓治税理士の支援のもと、資金調達の道筋をつける。それは、業績管理体制の構築を着実に進めていくA社長の姿勢を、金融機関が高く評価したからでもあった。 〈社長の声〉 当社は、近年の業績悪化から、中小企業再生支援協議会の支援を受けて経営再建を目指していました。そのさなかに、コロナショックに見舞われ、売り上げが大幅にダウン。資金繰りが悪化し、途

「金融連携による融資で正常先になった矢先に・・・」 月次決算を実践するなかで 「強い会社」へと変貌を遂げる

ネジ製造販売などを手掛けるA社は、八木会計事務所の指導のもとに月次決算体制を構築するなど、「会計で会社を強くする」ことを追求してきた。しかし約10年にわたるリスケ状態から抜け出した直後、コロナ禍に直面。再び大きな危機を迎える。だがそんなA社を、どの取引金融機関も見捨てることはなかった――。 〈社長の声〉 約10年間、リスケ(返済猶予)状態が続いており、そこから抜け出す糸口が見えませんでした。しかし2019年1月に、これまで取引のなかった信用金庫から、政府系金融機関との「金融

「どこに融資の相談をすればよいのか・・・」 クラウド型の会計システムで最新業績を報告。 迅速な融資実行につながった。

茨城県に本社を置くA社は5月初旬、政府系金融機関からいわゆる「コロナ融資」を獲得した。さらに、民間金融機関からも無利子・無担保で融資を受けることにも成功。その背景には、増山会計事務所の親身なサポートと、TKCのクラウド型会計システムである「FX4クラウド」の存在があった。 〈社長の声〉 輸送用機械メーカーである当社は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2月の売上高は前年の90.5%、3月は84%にまで落ち込みました。しかも今年4月から6月にかけては、材料の仕入れや老