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ドキュメント「会計で会社を強くする」立ち上がる中小企業経営者

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営業自粛や休業要請を乗り越えて立ち上がろうとする中小企業。TKC全国会に所属する11,400名の税理士は、皆さまのもとを毎月訪問して「巡回監査」を実施し、月次決算のお手伝いや経営… もっと読む
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#業績

「資金調達は完了。何か他に手がないか・・・」月次決算と業績開示が会社の信頼性を高める

新型コロナの影響で不動産の売買契約が減少する中、A社の業績は急速に悪化していった。そのときに頼りにしたのが、原口税理士事務所だった。資金調達のための手厚いサポートに加え、新規事業への参入に関する提案を受けたことで、社長は今後の会社経営に明るい展望を抱いた。 〈社長の声〉 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大きなお金を動かすことに抵抗を感じる一般消費者の方が増えたためか、今年3月あたりから不動産の売買契約がすでに決まっていた案件についてもキャンセルや取引延期の申し出が相

「創業して6年。これからという時に・・・」顧問税理士との二人三脚でコロナ禍のピンチを乗り越える

富山県で造園業を営むA社も、新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けた。経営状況が悪化し、資金繰りに窮する中で、メインバンクの信用金庫が支援体制を崩さずにいてくれたのは、税理士法人ホライズンの指導のもと、業績管理にしっかり取り組んできたことが高く評価されていたからだった――。 〈社長の声〉 造園業の会社を創業してから早いもので6期目(12月決算法人)を迎えました。創業当初は、顧客の新規開拓などに追われて自転車操業の日々が続いていましたが、3~4年目あたりからようやく固

「講演会が続々と中止に・・・」月次決算をしているからこそ持続化給付金をスピーディーに獲得できた

新型コロナウイルスの影響で予定していた講演会が次々と中止となり、講師業を営むA社は大きなピンチを迎えた。少しでも早い資金調達を望んでいたA社にとって幸いしたのが、以前から税理士法人山岸会計の指導の下、「月次決算」を実践していたことだった。これにより、「持続化給付金」を早い段階で手にすることができた。 〈社長の声〉 今年4月の緊急事態宣言を境に、当初予定していた講演会が新型コロナウイルスの影響で続々と中止に追いやられ、業界全体が「開店休業」状態となりました。当社ではオンライン

「金融連携による融資で正常先になった矢先に・・・」 月次決算を実践するなかで 「強い会社」へと変貌を遂げる

ネジ製造販売などを手掛けるA社は、八木会計事務所の指導のもとに月次決算体制を構築するなど、「会計で会社を強くする」ことを追求してきた。しかし約10年にわたるリスケ状態から抜け出した直後、コロナ禍に直面。再び大きな危機を迎える。だがそんなA社を、どの取引金融機関も見捨てることはなかった――。 〈社長の声〉 約10年間、リスケ(返済猶予)状態が続いており、そこから抜け出す糸口が見えませんでした。しかし2019年1月に、これまで取引のなかった信用金庫から、政府系金融機関との「金融