中小企業経営者と会計事務所の担当者のやり取りを描いた、ドキュメント「会計で、未来が変わる」を全５回シリーズで掲載します。

早いもので、もう決算の３ヶ月前。
今は、税理士事務所の巡回監査士と
当期決算の事前対策検討会の真っ最中だ。

「社長、このまま推移すると
今期の業績の着地点がどうなるのか、
会計システム〈ＦＸクラウド〉で予測してみます。
…いいですね。このままいけば、今期の売上高は
前年比１２０％、経常利益は１０５％で着地する
見込みです。今期の目標を超えそうですね」

「毎月、月次決算を行い、早めに課題を
解決できたのが良かったのかな。社員も
あとどのぐらい頑張ればよいのかがわかる。
その成果が現れたのだろう」

「固定費の見直しも功を奏しましたね。
来期は限界利益をもっと増やせるように
頑張りましょう」

「今期は良しとして、来期は景気が
悪化しそうなので心配だな」

「目標経常利益を超過した分を活用して、
来期の業績アップに向けて
今のうちに手を打ってはいかがでしょう？
たとえばＨＰをリニューアルするとか」

なるほど。
それはいい！
決算の３ヶ月も前に
業績の先行きが見えれば、
いろいろな対策が講じられる。