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「会社の再生支援中に・・・」 資金繰り計画表などを税理士の指導のもとに作成し融資獲得

秋田県で製造業を営むA社は、コロナ禍による業績悪化で資金不足に陥ることが予想されたが、税理士法人RINGSの協力のもと、2000万円の無利子・無担保融資の獲得に成功する。それは、当期の決算予測表や資金繰り計画表などを用意して、金融機関との交渉をうまく運んだ結果だった。

〈社長の声〉
当社は秋田県で製造業を営んできましたが、近年業績の悪化を招き、昨年から秋田県中小企業再生支援協議会による再生支援を受け、1年間のリスケ(返済猶予)を認めてもらっていました。

さらに追い打ちをかけるように、今年に入ってからのコロナ禍で材料の仕入れが困難になり、売り上げも見る見るうちに減少。さらなる業績悪化を招く事態となりました。「このままでは資金繰りがまずいことになる」――そう直感し、税務顧問をお願いしている税理士法人RINGSに駆け込んで、税理士の三浦昌貴先生に今後の資金調達策について相談しました。

金融機関への提出資料を税理士の指導のもとに作成
三浦先生のアドバイスをもとに、まずは当期の決算予測表を作成することになりました。監査担当者からのいくつかの質問に回答すると、TKCの経営計画策定システム(継続MASシステム)を使ってすぐに当期の決算予測表を作成してくれました。毎月、会計事務所の巡回監査を受けて月次決算処理を行っているため、実績に基づく根拠のある予測値となりました。当期の業績は悲惨な見込みとなりましたが、漠然とした不安を“見える化”し、具体的な対策の検討を開始することができました。

続いて、すでに作成していた5カ年経営計画の見直しです。当期の決算予測をもとに、新型コロナウイルスの影響を織り込みながら、全面的に見直しをかけました。

メイン行から2000万円の融資を獲得
当期の決算予測表と資金繰り計画表の二つを準備し、三浦先生に同行してもらってメインバンクを訪問。これから資金不足になることが予測される2000万円の融資を申し込みました。その後、再生支援協議会と信用保証協会の理解も得て、メインバンクより無事に2000万円の無利子・無担保融資が実行されました。

金融機関に対しては以前から、TKCモニタリング情報サービス(MIS/※1)を利用して決算書や月次試算表のデータを提供していたので、必要資金額の根拠を示す程度でスムーズな融資実行となったようです。5カ年経営計画についても、先行きが見通せない中でも正確な現状分析に基づいて作られていることを高く評価していただきました。あらためて日頃から当社を経営指導してくれている会計事務所に感謝いたします。

※1)TKCモニタリング情報サービス(MIS):企業の同意のもと会計事務所が金融機関に決算書等を電子データで提供する無料のサービス。詳細はこちらから。

<会計事務所のコメント>
リスケ(返済猶予)中の企業であってもコロナ関連の融資を受けられるケースもあるようですが、経営計画書にもとづく必要資金額等の詳細な裏付けが必要になります。再生支援中の当関与先企業では、TKCの会計システムで月次決算を実施し、決算予測、経営計画策定等を実施しています。そうした日々の取り組みが、金融機関の信頼獲得につながっています。

顧問税理士:税理士法人RINGS 税理士 三浦昌貴(秋田県)



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